豚のカツレツ=とんかつ・・・みんな大好きあの料理・・・
目次
とんかつとは?
誕生したのは、ほんの100年ちょっと前のこと。いつ、どこで作られ、どのように日本中に広まったのでしょうか?
とんかつの名前の起こりはフランス語のコートレット・ド・ポール・パネ(骨付き豚肉の揚げ物の意)から由来し、日本に渡り、揚げ物専門の言葉としてカツレツとなりました。そして日本語のとん(豚)とカツレツが一緒になって出来上がった昭和生まれの造語です。
1890年代、銀座の「煉瓦亭」が「ポークカツレツ」と名づけた料理を売り出しました。これが、現在まで続く「とんかつ」のルーツとされています。生キャベツを添える習慣も、かなり初期から行われていたようです。
- 肉が薄い
- ウスターソース
- ナイフとフォークで食べる
とんかつ
- 肉が厚い
- トンカツソース
- 適宜に切ってり、箸で食べる
当時、洋風の料理など、食べ慣れていない人が多かったので、ナイフやフォークが使えなかったり、衣服を汚してしまったりする人が続出した経緯を経て、あらかじめ切ってあって、お箸で気軽に食べられる「とんかつ」の食べ方が定まっていきました。
大分最強のとんかつ屋は?
さて、とんかつのルーツを知ったところで「大分県のとんかつ屋はどこが最強なの?」と思わないですか?
もちろん、ソースや、肉の好みもあるでしょうし、メニューなんかも違いますから、正直個人の感性によります。
そして、大分県は美味しいとんかつ屋が何故か多い・・・その中でも、一般的な評価が最も高く、ぼく個人的にも最強候補だと思う2店を比較してみようと思います。
最強候補
- とん樹(とんき)・・・大分市
- 山本ロース・・・別府市
どちらも、とんかつ屋では有名店です。
早速比較していきましょう。
とん樹
2017年4月、大分県大分市府内町にオープンしました。
使用している豚肉
とん樹では大分県のブランド豚桜王を使用しています。
安岐農場は、豊かな緑に囲まれ静かな海を一望する大分県国東市安岐町吉松にあります。
「桜王」は健康で安心できる豚の育成に適した瀬戸内の温暖な気候とのどかな環境の中、その自然環境に甘えることなく飼育から出荷までとことん手間暇かけて飼育されています。
※桜王は麦類を多く与え、ビフィズス菌、乳酸菌を配合した飼料を使用するなど、さらに厳しい基準を設定しています。
桜王の特長
- ほどよい旨味とコク
- 豚特有の臭みが少ない
- もちもちっとした食感
すごい豚ですよね。本当にクセや臭みがなくて美味しい豚肉です。
店内
お客さんが多いので写真はあまり撮れていません。カウンターが6~7席、テーブル席が2つ 、座敷席が2つです。座敷は子供連れにはありがたいですね。
メニュー
他にも、お得な日替わりランチや、事前予約は必要ですが桜王のしゃぶしゃぶも出来ます。店主が桜王のしゃぶしゃぶは信じられないくらい美味しいと言っていたので、いつか食べてみたいです。
実際のとんかつ
今回の対決は公平に上ロース定食で行きたいと思います。
では写真です。
とん樹の上ロース定食1400円(180g)
注文後は出てくるまでの時間は約20~25分位かかります。
では、断面を見てみましょう。ほんのりピンク色です。絶妙な揚げ加減ですね。
ちなみに豚の肩ロースを使用しています。
実際に食べてみます。
衣はサクッと、肉は柔らかくクセがないです。揚げ加減も絶妙ですが、桜王の上品さが際立ちます。ワサビなどで食べてもいいですね。
いやあ・・・美味しいですね。なかなかこれ以上に美味しいとんかつはないのではないでしょうか・・・
次は山本ロースです。 これに勝てますかね・・・
山本ロース
2018年1月に大分県別府市石垣西にオープンしました。
まず、ご紹介しておきます。このお店変わってます。
前は同じ店主がこの店舗で山田チキンカレーというカレー屋をしていて、かなり流行っていました。その後、お店の名前を山田ホテルに改名したかと思ったら、いつの間にかカレーはやめて、とんかつ屋山本ロースを始めちゃってたんです。
山田チキンカレー➡山田ホテル➡山本ロース
そして、すごいことに、このすべてが行列出来るくらい繁盛しています。店主の人並外れたセンスとこだわりを感じます。
使用している豚肉
これも実は2018年1月のオープンから幾度となく変わっています。ぼくが把握しているだけでも
- 夷守ポーク(ひなもりポーク)・・・鹿児島
- 椿ポーク(つばきポーク)・・・千葉
- 南州ナチュラルポーク・・・鹿児島2019年6月現在
2019年6月現在は南洲ナチュラルポークをメインに使用しています。
南州農場グループでは、牛・豚の生産から処理・加工、販売までを一貫して行っています。
農林水産省では、家畜の伝染病の発生予防・まん延防止だけでなく、畜産物の安全確保のため畜産農場における危害要因分析・必須管理点※(HACCP)の考え方を取り入れることを推奨しており、南州農場グループは飼養衛生管理(農場HACCP)を日本で初めて取得しました。
南洲ナチュラルポークも安全面では桜王に負けていません。
※HACCP(ハサップ)は Hazard Analysis and Critical Control Point のそれぞれの頭文字をとった略称で「危害要因分析重要管理点」と訳されています。食品を製造する際に工程上の危害を起こす要因を分析しそれを最も効率よく管理できる部分を連続的に管理して安全を確保する管理手法です。
南洲ナチュラルポークの特徴
- 豚本来のナチュラルな旨味と臭みやクセを感じない風味
- ジューシーで柔らかい食感
- 飼料にはビタミンEやセレンを多く配合している(ビタミンE含有量は一般豚の2倍)
- 肥育期からは100%植物性、抗菌性物質無添加飼料を与えて飼育する
こちらも素晴らしい豚ですね。
店内
お会計は先に済ませます。ベルでスタッフの方を読んでください。
店内は異様な作りです。カウンターと木の板を張り付けた壁・・・壁の奥に厨房があります。
席はカウンターのみで10席です。小さいお子さんと一緒だととてもじゃないですが厳しいですね。
メニュー
オープン当時はエビフライなんかもありましたが、今はとんかつのみです。
ちなみに
- 薩摩の黒・・・鹿児島県産黒豚
- 薩摩の白・・・南洲ナチュラルポーク
- 薩摩の赤・・・南洲ナチュラルポーク+鹿児島県産赤味噌(味噌かつ)
の3シリーズがあります。そのシリーズ内でロース、ヒレなどを選択できます。
それぞれのおススメの食べ方も記載されていました。
白と赤は南洲ナチュラルポークを使用していましたが黒豚は何を使用しているのでしょう?これについては他の記事でお伝えします。
今回は同じ土俵での勝負ですので、白豚で対決しましょう。
実際のとんかつ
もちろん上ロース定食です。
山本ロースの上ロース定食1300円(200g)
とん樹より20g多く100円安いです。コスパは山本ロースに軍配が上がりますね。
といいましても、実は南洲ナチュラルポークより桜王のほうがgあたりの単価はかなり高いので、仕方ないのですが・・・
こちらも同じく、注文して出てくるまでの時間は約20~25分位でした。
個人的にこだわりを強く感じたのがこれです。
塩が2種類!「藻塩」と「岩塩」です。塩で肉の味が変わってきますからね・・・やっぱりこだわりがすごい
断面です。山本ロースも肩ロースを使用しています。
とん樹と比較すると、よりピンクが強いです。
実際に食べてみます。
衣はサクッとしていて、肉がジューシーです。ピンク色の熱が絶妙に入った豚肉はこんなにも美味しいのかと思いました。安全に飼育されている豚だからこそ成せる業ですね。
熱の入り具合のせいか、南洲ナチュラルポークだからなのか豚肉のクセは感じます。これが逆に荒々しくて肉好きにはうけるでしょうね。しかし、苦手な人もいると思います。
まとめ
いやあ、両店とも本当にびっくりするくらい美味しいとんかつですね。本当に甲乙つけがたいです。
しかし「とん樹VS山本ロース 美味しいのはどっち?」とタイトルにしているので、今回は勝敗を決めます。
ぼく個人の好みです
勝者!山本ロース
ぼくは肉が好きで、上品なものより多少荒々しいほうが好みです。
山本ロースのジューシーさと豚肉特有のクセにノックアウトされましたね。
対するとん樹ですが、万人受けするのは間違いなくこちらです。桜王は柔らかくクセがないです。本当に美味しい。
いかがでしたか?今回の2店どちらも最高に美味しいとんかつ屋でした。まだ行ったことのない方は是非行ってみてください。
両店のファンの方も豚肉の特徴などに注目して食べてみると新しい発見があるかもしれません。