志おや お持ち帰り弁当 うなぎ百選会員店の実力

大分で唯一のうなぎ百選の会員店である志おや

有名店なので志おやで鰻を召し上がったことがある方は多いかもしれませんが、お持ち帰りの品がどのようなものかはあまり知られていないのではないでしょうか?

今回、土用丑の日に持ち帰りの弁当を購入して食べてみたのでレビューします。

「志おや」とは

志おや
明治の初期に大分県宇佐市に生まれたうなぎ専門店です。
うなぎそのものの味と香りを生かす秘伝のタレは、代々の当主だけに伝授されてきたもので、地元のお客さまのみならず、九州各地、関西、関東にも美味しいうなぎ屋として有名です。
大分で唯一の「うなぎ百選の会員店」

「うなぎ百選」とは

うなぎ百選
日本全国の蒲焼店およそ250店からなる組織である全国鰻蒲焼商組合連合会が昭和59年、とことん、うなぎにこだわる食味文化誌として創刊した。全国の蒲焼専門店にて配布している。お店の紹介はもちろん、エッセイや読み物、蒲焼の歴史やウナギの回遊、養殖についてなど幅広い話題をお届けしている。
うなぎ百選というワードですが、かなりのパワーワードですね。
しかしながら、うなぎ百選の会員だからと言って最も美味しいうなぎ屋ではないことに注意してください。うなぎ百選会員店ではなくとも美味しいうなぎ屋はたくさんあります。
うなぎ百選会員店とはあくまでうなぎ百選という文化詩がおいてある店とお考え下さい。とはいえ、一定のレベルは確実にクリアしたお店である証ではあります。

土用の丑の日の真実

土用の丑の日
夏の土用の時期は暑さが厳しく夏ばてをしやすい時期です。精の付くものとして奈良時代頃から有名だった「うなぎ」は夏バテ防止のため土用うなぎという風に結びついたといわれています。
しかしながら、最も有力な説として天然うなぎの旬は秋口から冬であるため、「夏に売り上げが落ちる」とうなぎ屋から相談を受けた蘭学者の平賀源内が、店先に「本日、土用丑の日」と書いた張り紙を張り出したところ、大繁盛したことがきっかけだと言われています。実際、うなぎにはビタミンAやビタミンB群など、疲労回復や食欲増進に効果的な成分が多く含まれています。
夏バテ防止にはピッタリの食材いえるでしょう。

天然のうなぎに関しては、夏に味が落ちるのは事実です。しかしながらほとんどのうなぎ専門店は養殖のうなぎを使用しているというのが現状です。

1年中エサに困ることがないため養殖のうなぎに関しては旬はありません。いつでも旬といっても過言ではありません。天然物のうなぎが獲れなくなっていることもありますが、年中同じ品質のうなぎを出すことにも養殖のうなぎを出すメリットがあります。

さて、前置きが長くなりましたが志おやの弁当のレビューをしていきます。

志おや 弁当 レビュー

かれこれ30年以上前から通っていますが、変わらない店構えです。趣があり、近くを通るだけで香ばしい蒲焼の香りがします。

最近では駐車場も広くなったため行きやすくなりました。

店に入ると目に飛び込んでくるのは煙、店に入ってその目線の先に炭があり、焼きをしています。職人の技術を見ることができます。

炭にはもちろん白炭を使用しています。

炭についてはこの記事をご参考ください。

 

鰻は鹿児島県産のうなぎを使用しています。

養鰻(ようまん)の日本一は鹿児島県で、40%ほどのシェアがあります。

養殖うなぎの1番の魅力は年中旬ということです。

安定した品質のためうなぎ屋は養殖うなぎを使用するほうがメリットがあります。味が天然に格段に劣るということもありません。

 

志おや持ち帰りは弁当のみとなっています。

  • うなぎ弁当(特上)3,500円 大判うなぎ1匹半分お土産用保温容器入
  • うなぎ弁当(松) 3,000円
  • うなぎ弁当(竹) 2,400円
  • うなぎ弁当(梅) 1,800円

 

今回購入したのはうなぎ弁当(特上)3,500円、うなぎ弁当(松) 3,000円、うなぎ弁当(竹) 2,400円です。

それぞれの、違いが気になります。

順番が分かりにくいですが、うなぎ弁当(特上)写真中、うなぎ弁当(松) 写真右、うなぎ弁当(竹)写真左となっています。(梅)以上から箱が違うのがわかりました。

肝吸い

すべての弁当には肝吸いがついています。

の肝吸いは柑橘のアクセントがさっぱりとしていてこってりとしたうなぎの蒲焼との相性抜群です。

うなぎ弁当(竹) 1,800円

うなぎのボリューム的にはかなり少なく見えます。女性はちょうどいいかもしれません。

※(梅)はさらに1枚少ないです。

うなぎ弁当(松) 2,400円

竹より1枚多いですね。この量なら男性も満足できそうです。

うなぎ弁当(特上)3,500円

明らかに、竹、松のうなぎより大きいのがわかります。大判うなぎということですね。1匹半入っています。

うなぎは冷めると味が落ちてしまうため、冷めてしまった場合、電子レンジなら1~2分、オーブンでしたら4~5分温めて下さい。と志おやの案内にあります。

※補足
この際にはご飯も温めて下さい。うなぎの味は本当に温度に依存します。冷めればたちまちに味が落ちるデリケートな食べ物です。ご飯が温かければ鰻も冷めにくくなります。
ちなみにごはんが保温の役割をするため、うな丼はうなぎの最高の食べ方だと言われています。うなぎを楽しみたいのであればうな重よりうな丼をオススメします。

では実際に食べてみます。(写真は特上)

炭の香ばしさ、鰻のふっくらとした食感・・・焼きの技術の高さが弁当でもわかります。

そして志おやといえばタレです。この秘伝のタレは今までのうなぎの旨味が凝縮されており甘くコクがあります。このタレだけでご飯が食べれますね。

そして弁当には梅、竹、松、特上とありますが、オススメは特上です。

もちろん松以下も絶品ですが、基本的ににはうなぎはある程度大きいほうが美味しいです。

まとめ

大分県唯一のうなぎ百選の店志おや

その名に恥じなく、お持ち帰りの弁当までも素晴らしかったです。

これからもずっと後世に伝えていってほしい味だと思いました。

所在地 〒879-0444 大分県宇佐市大字石田177−2
時間11:00~21:00 不定休
電話: 0978-32-6752

 

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